・H19年3月荒川区基本構想策定、概ね20年後の区の目指すべき将来像として「幸福実感都市あらかわ」を掲示。
・読書から得られる感情や表現力、想像力は、知的で心豊かな生活及び活力ある地域社会の実現に貢献するものと捉え、将来像を目指す重要な要素として位置づけた。
・「読書のまち」は、豊かな読書環境の整備を進めることで人と地域がつながり、子どもたちが成長し大人になって、次の世代を主体的な読書活動に導く役割を果たすといった、読書の好循環を生むまちである。
・「読書のまち、絵本のまち」を目指し、区立図書館と学校図書館を中心に、区民、家庭、地域、区内関係機関等と一体でハード・ソフトの両面において充実を図った。
・学校図書館では、国の基準を満たす蔵書、全国に先駆けて全校学校司書の配置、国の法整備を促す契機となった。
・H29年3月に開設した「ゆいの森あらかわ」は、東京23区でトップクラスの60万冊の蔵書、800席超の閲覧スペースの提供、H30年8月には100万人を突破。
・読書活動推進として、H20年度に創設した「柳田邦男絵本大賞」は、1,000名以上が参加。
・H30年5月、従前の成果や精神を踏まえ、「読書を愛するまち・あらかわ宣言」を策定、区の構成員全員が「読書のまちづくり」をさらに推進することとした。
・荒川区が目指す「読書のまち」は、豊かな読書環境の整備を進めることで人と地域がつながり、さらに、子どもたちが成長し大人になって、次の世代を主体的な読書活動に導く役割を果たすといった、読書の好循環を生むまちであり、子どもから高齢者まで、誰もが読書に親しみ、学びながら心豊かに暮らすことが出来るまちである。
・荒川区は、区立図書館と学校図書館を中心に、区民、家庭、地域、区内関係機関等と一体となり「読書のまち・あらかわ」の実現に向けた取組みを行っている。
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・荒川区では、H19年3月に策定した荒川区基本構想において、概ね20年後の区の目指すべき将来像として「幸福実感都市あらかわ」を掲げるとともに、分野別に6つの都市像(「生涯健康都市」、「子育て教育都市」、「産業革新都市」、「環境先進都市」、「文化創造都市」、「安全安心都市」)と取組の方向性を示した。区では、物質的な豊かさや経済的効率だけを重視するのでなく、心の豊かさや人と人とのつながりを大切にしながら、区民一人ひとりが真に幸福を実感できるまちづくりを進めている。
・区では、「読書から得られる感情や表現力、想像力」は、知的で心豊かな生活及び活力ある地域社会の実現に貢献するものと捉え、区民一人ひとりが幸せを実感できる「幸福実感都市あらかわ」の実現を目指す重要な要素として位置づけた。
・H19年度から学校司書を配置。当初は概ね一人が2校を担当
・H21年度から、一人が1校を担当
・H24年度から、学校司書に加え、学校図書館補助員を大規模校7校に配置、学校図書館整備の支援を実施
・H26年度から、司書教諭(学校図書館担当者)が学校図書館業務に携わる時間を確保できるよう、打ち合わせの時間を週2時間、時間割上に位置付け
・荒川区の施策も踏まえ、国は法整備に着手しH26年学校図書館法が改正。学校司書が法律に位置づけられ、学校司書を学校図書館へ配置することが努力義務として規定
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・社会資本整備総合交付金(荒川区都市再生整備計画)
・子ども・子育て支援交付金
・ユニバーサルデザインのまちづくり緊急推進事業
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①学校図書館の蔵書を一気に充実させるためH18年度に1単年で1億6000万円を学校図書館の図書費に充当。学校司書の全校配置に加え、学校司書を強力にサポートする体制を構築するため「学校図書館支援室」を設置。結果、学校図書館は全国トップレベル、ソフト面でも、柳田邦男絵本大賞など小・中学生を中心に、主体的かつ意欲的な学習活動や読書活動を支援するための事業を展開。
②乳幼児から高齢者までより多くの区民が図書館を利用できるよう、飲食や会話も楽しむことができ、図書館・文学館・子ども施設の機能を融合させた「ゆいの森あらかわ」H29年3月にオープン。
従来の、本を借り、読書を楽しむための図書館だけでなく、生涯学習や地域活動の拠点としても機能する次世代型の図書館として全国から注目されている。
来館者数は一日あたり平均2,000人超、H30年8月には開館から100万人を達成。視察数は国内外から210団体、約2500人にのぼった(H29年度末時点)。
③H30年4月、利用者の利便性と快適性を追求しグループ学習ができるコミュニティルームや飲食スペースを新設した日暮里図書館がリニューアルオープン。老朽化が著しい尾久図書館をH32年度中に「気軽に利用できる居場所」「安心して利用できる施設」「生涯学習活動の拠点」をコンセプトとして、カフェも併設(予定)しながら近隣の公園内に移転・開館予定。
④H22年度より「学校図書支援室長」を配置。全校の学校司書と連携を取りながら学校図書館を支援。
より高度な専門性と豊かな経験を有する「学校図書館スーパーバイザー」を1名配置し、学校司書の育成機能を強化、学校図書館活用の活性化を図っている。
こうした組織の構築・強化、司書教諭や学校司書への研修運営や授業支援、「支援室だより」の発行などを体系的に実施。学校図書館運営の質的向上につながった。
・全国初、柳田邦男氏の名を冠した、絵本大賞
・様々な情報を活用して行う「図書館を使った調べる学習コンクール」をH23年度から実施
・小論文コンテストをH18年度から実施
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◆学校図書館図書標準達成率
H18年度 小学校100% → H29年度 小学校167%
中学校100%→中学校141%
・学校図書館の図書標準達成率は全国でもトップクラス
◆学校図書館貸出冊数
H21年度 小学校47.2冊 →H29年度 小学校81.3冊
中学校7.9冊→中学校10.4冊
・学校図書館の利用・活用率が大きく向上
◆区立図書館来館者数
H21年度 1,256,935人→ H29年度 1,559,381人
H29年10月~30年4月まで日暮里図書館が閉館していたが、ゆいの森あらかわの利用者数が大幅に押し上
◆区立図書館個人貸出点数
H21年度 1,662,058点 → H29年度 1,855,790点
貸出件数も着実に増加
◆区立図書館利用登録者数
H21年度53,769人 → H29年度 80,495人
ゆいの森あらかわ開館に伴い登録者数も大幅に増加
◆雇用の創出
・区立図書館は直営、ゆいの森あらかわ開館により職員数が増加。子ども広場の乳幼児を対象とした一時預かりサービスや警備・保守の雇用も創出。
・ゆいの森あらかわでは、就労や起業に関する講座との連携や専門家による相談も行っており、就労支援が促進
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・これまでの区の取組や実績を振り返りつつ、「幸福実感都市あらかわ」の実現の一助となるため、読書への興味・関心を喚起する魅力ある取組や読書を楽しめる環境の提供、地域や日常生活における課題解決の支援をさらに拡充させていく必要があると認識。
・街なか図書館」づくりを進めている。これは、図書館では使用しなくなった「リサイクル本」「書棚」「看板」を各施設(民間施設含む)に提供を行うものである。
・これまでの区の取組や実績を未来に広げ、つなげるため「読書のまち宣言」をH30年5月27日に行った。
・H32年度の(新)尾久図書館オープンに向け、魅力あふれる図書館とするべくハード面はもちろんのこと、地域活動、情報発信拠点を目指し、地域活動団体と連携した新たなソフト面の取り組みを検討していく。
・ゆいの森あらかわが他自治体の公立図書館の先駆けとなる取組を進め、図書館の更なる可能性を引き出す役目を担っていく。
(学校図書館)
・荒川区は全国に先駆けて全区立小中学校にタブレットパソコンを配備しており、児童生徒が一人1台体制を整えている。読書とICT教育との連携を深める。
・区立図書館との連携を強め、調べ学習の支援をこれまで以上に深めていく。
(地域・区民)
・区民に愛される図書館であり続けるため、図書館の応援団になってもらうべく幅広く区民の参加を得ていく。
・区では平成20年度に創設した「柳田邦男絵本大賞」をはじめ、乳幼児や3歳児への絵本の贈呈、絵本の読み聞かせを行うなどを行ってきた。
・ゆいの森あらかわには蔵書3万冊の絵本館も整備している。「絵本は人生で三度楽しめる」と作家柳田邦男先生が仰せられており、乳幼児から大人まで人生を豊かにしてくれる絵本の役割は大きい。
・絵本を核とした読書活動の推進が他自治体でも取り入れられることを期待する。
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